憧れのRCD-CX1です。丁寧に整備をしました。
【整備状況】
ボタンを押すと、ゆるゆるとトレーが開き、即ゆるゆると引っ込んでいきました。ピックアップが劣化しているようです。
試しにCDを載せたら、曲が流れました。優秀な新品と言えるでしょう。
それにしても"アルミ"という素材に心が躍ってしまうのはなぜでしょう。アルコールで汚れを拭いました。
RCA端子は、サンハヤトの接点ブライト、接点改良剤の二段構えとし、時間をかけて磨きました。
CDメカはシールドされており、ほこりの混入はしっかりとセーブされていました。新品のピックアップに交換。可動部にはグリスを塗り直しました。
トレーを動かすゴムベルトは、張りはありましたが、変形していました。将来、空転が起きないとも限りません。プーリーに角ベルトをはめ、摩擦力の向上を図りました。
基盤に薄っすらと被ったほこりは、はけ、小型クリーナー、電動エアダスターで取り除きました。
脚につくべき滑り止めが外されており、ブチルゴム防振スペーサーを取り付けました。
アルミ削り出しのボリュームと軸受けとの接着がダメになっており、24時間かけて硬化する粘りのあるボンドで接着しました。
【動作確認】
SACDで、ラフマニノフのピアノ協奏曲3番を聴きます。
このアンプは、原音に忠実な音を高精細に届けてくれる、力のあるアンプです。小手先の味付けはされておらず、ドンシャリに慣れた耳には物足りなさを感じるかもしれません。
ところがこのアンプの設定は、TREBLE +2/BASS -2になっていました。
TREBLE +2は理解できますが、BASS -2とは。
前の持ち主は、よっぽど高解像度な音でお聴きになられていたご様子。おそらく、クラシックでしょう。
そうそう、電源ケーブルは純正よりもぶっといものに交換されていました。
前の持ち主の気高さを空想しているうちに、第3楽章は白熱の終盤を迎えていました。
ラジオ、LINE入力、ヘッドフォン出力、正常です。
【同梱品】
・電源ケーブル
・取扱説明書
※以下は、必要に応じておつけします。
・新品リモコン(RC-1109)=新品電池入り
・AMアンテナ、FMアンテナ
【仕様】
37.5W+37.5W(8Ω)/ 75W+75W(4Ω)
W300×H110×D341mm 8.0kg
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