千葉 名鋏上総鋏 大野正敏氏(おおの まさとし)
形状:植木鋏 津島形状
全長:185mm
刃渡:55mm
千葉県指定伝統工芸品指定
上総鋏製作 2013年早春に廃業
洋鋏が各地で見よう見まねで造られ始めた明治初期、刀鍛冶を廃業した立野平左衛門(平作)が、五井海岸で錆び付いた散髪鋏とおぼしき洋鋏を拾い、これを研究改良し植木鋏などを造ったことが上総型(かずさ)の鋏の起源であります。同様に江戸鋏の開祖は、吉田弥吉同様に廃刀令以後、メリケン型の鋏を模倣し、改良を加え、現在あるラシャ切り鋏と全く同じものを造ったことが起源であります。弥吉と時を同じくして、新しい文化に触れ、懸命に鋏の研究をした職人がいたことは感無量であります。
開祖、立野平左衛門(平作)の弟子であった大野政次郎から政太郎、正徳と続き、当代は開祖から数えて5代目、上総鋏の直系とも言える親方です。開祖、立野平作の鍛錬所があったのは、当代の親方が住む市原であり、同じ場所で、当時のままの鋏の形と製法と、代々の親方達の知恵を貯えて、上総鍛冶の流れを色濃く当代親方に伝えています。
今尚骨太な精神をもって、周辺の喧噪に巻き込まれる事なく、明治から変わらない鎚音を響かせています。正に職人の中の職人と言える親方であり、職人としての心や、その味の全てが鋏を通して認識出来る。これは鍛冶の仲間の声でもあります。
■ 歴史 創業明治7年。
日本職人名工会より参照
未使用
箱に入れた状態で自宅保存していました。
一つ一つ大切に作られた商品です。
大事に使って下さる方へ^_^
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