1920's bespoke 14K solid gold PAD spectacles
41-23 6
white gold color - gold filled 1/10 12k and solid 14K
ヴィンテージ眼鏡の中でも数少ない20年代前期のビスポークです。
アメリカンオプティカルなど、大量生産(といってもまだまだ職人仕事)のメガネが幅を広げていた当時、このメガネは個人の技術ある眼鏡店の職人が富裕層のオーダーを受けて1つづつ製作をしていました。
この時代は、眼鏡=装飾品、ジュエリーの考え方がまだ定着していて、メガネ職人は宝石職人と兼業している者が殆どでした。
フロントリム、ブリッジ共にとてもバランス良く、とても格好良い個体と思います。
ブリッジはカットリムの形状を取って面の数を増やしています。
ブリッジの太さが無骨でソリッド感ある印象を出していて、それに加えて無彫金による面反射での光感は非常にモダンな雰囲気です。
また、パッドは当時の最高純度でありフラグシップ仕様の14金無垢を使用しており、さらに縦長のワンドパッドという珍しい個体です。
この時代の様式として金無垢材のパッドでもセオリーなのは10金であり、一部のフレームにのみ14金が使われていました。
パッドの片側にはこの特徴的な縦長形状による特許出願中表記(PATS-PEND、尚特許取得後のナンバー刻印の個体もあります。)が刻印され、もう片側には14金の刻印とパッドの特許名であるWANDOがしっかりと刻印されています。
ベークライトパッドのフレームが大半の中でこのディテールはなかなかお目にかかれないものです。
無駄のないシルエットとパーツが職人の拘りを感じさせます。
状態も完璧な状態を保っています。
ありがちなテンプルがゆるゆるになってしまった状態などなくデッドストックの状態です。
テンプルは重力に負けることなく、開く途中でもヒンジのテンションでしっかりと保持されています。
メーカー品と違ってビスポークは同じ物が出てきません。
金無垢パッドのフレームは近年市場にさえ現れる事が無くなってしまいました。
ヴィンテージメタルフレーム、無垢パッドフレームを検討されている方、お早めにいかがでしょうか。