アダチ版画研究所による復刻作品。
定価:¥65,000(¥71,500税込)
北斎の優れた筆遣いによって、桜の花びら一枚一枚が個性を持った輪郭線で描き分けられたり、またその輪郭線が何色にも分けられたりと、とても手が込んでいます。その北斎の筆遣いを忠実に再現し、全ての版を彫り上げるには大変な手間と時間がかかります。とても繊細な技術で再現された作品です。
重なり合う満開の桜とあたりに漂う春霞、その向こうに白化粧の霊峰富士を望む美しい春の情景。「桜花に富士図」は、北斎が「画狂人」と名乗っていた40代の頃に描いた作品です。
生涯を通じて富士を描き続けた北斎が描いた本作は、現存作例も極めて少ない知る人ぞ知る傑作です。「富士」と満開の「桜」を抜群の構図で描いた本作は、まさに日本人の心象風景そのものと言えるでしょう。
【状態】
全体的に非常に綺麗な保存状態です。作品の中央付近に茶色の小さなシミが数箇所ほど浮かんでいますが、遠目で見るとほとんど気になりません。
【作品サイズ】
画 縦 20.5 cm×横 54.8 cm
額 縦 38.5 cm× 横 72.0 cm×2.7cm
カテゴリー:
ホビー・楽器・アート##美術品・アンティーク・コレクション##版画